自己破産も債務整理のひとつの方法です。少し前まで日本では借金で行き詰った方の 債務整理方法はイコール自己破産でした。実際に当時であれば、弁護士やクレサラ相談機関に多重債務の相談をすると、多くの場合「自己破産」をすすめられていたはずです。
10年前、金利の高かったころの住宅ローンをゆとり返済で融資を受けた人のなかには、安易な資金計画を勧められて、借金地獄に陥った方が多かったのですが、こうした方のなかには最終的に自己破産を選んで 債務整理をしたという人が多いはずです。
この当時なぜ自己破産が主流だったのかというと、債務整理の種類が限られていたということもありますが、「多重債務を強引に断ち切るには破産が一番確実で早い」「破産して全てリセットしたほうが、より早く再起できる」などといった考え方が一般的で、まだ債務整理に関する扱いが一面的になりすぎていたからだと考えられます。ダラダラと交渉が長引くよりも、サッサと破産してしまったほうが弁護士さんとしても効率よく仕事しやすいという側面もあるにはあったのではないでしょうか。
自己破産は法律でちゃんと認められた制度ですから、今後収入の目処がまったく立たない人や、致し方ない事情で借金が増えてしまって、早く借金苦から開放されたいと思う人などは、大いに利用すべきと思います。また破産したからといってあまり卑屈になる必要はありません。しかし自己破産はやはり心理的に強いダメージを受けるものです。債務整理の知識があって、自己破産以外の方法が見出せるのなら、自己破産以外の債務整理もぜひ検討してみて下さい。
